最終更新:2026年10月
マイルは、JAL(日本航空)とANA(全日空)がそれぞれ発行しているポイントです。特典航空券などに交換できます。クレジットカードの支払いやポイントの交換で貯められるため、「どちらも少しずつ貯めておけば、使い道が広がる」と考える人もいます。
ただ、JALマイルとANAマイルは、足し合わせて使うことができません。特典航空券も、上級会員の資格も、それぞれの口座の中だけで数えます。
この記事では、年10万マイルを「JALに1本」と「JALとANAに半分ずつ」に分けた場合を比べました。半分ずつにすると、同じ特典に届くまでの年数は2倍になります。
書いている私は、JALマイルを年10万マイルほど、JAL1本に集めています。ANAは使っていません。そのため、この記事はANAの体験談ではなく、自分の数字をもとにした試算です。
この記事で分かること
- JALマイルとANAマイルを分けると、何が不利になるのか
- 半分ずつにした場合、特典や上級会員資格までの年数がどう変わるか
- カードを2枚持つと、年会費がいくら重なるか
- 自分の数字で比べられる無料シート
JALとANA、両方貯めるのはなぜ不利になりやすいのか
マイルの貯め方を調べると、「両方貯めて選択肢を広げる」という考え方と、「1社にまとめる」という考え方の両方が出てきます。
判断の前提になるのは、次の1点です。
| 項目 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| JALマイルとANAマイルの合算 | できない。別々の口座で管理される |
| 特典航空券の交換 | それぞれの口座の残高の中で交換する |
| 上級会員の資格 | 各社ごとに別々に集計される |
※最新の条件は、JAL・ANAの公式サイトでご確認ください。
| 貯め方 | 起きること |
|---|---|
| 1社に集める | 1つの口座にマイルが溜まり、必要マイル数の大きい特典にも届きやすい |
| 半分ずつ分ける | どちらの口座も半分のペース。大きな特典に届くまでの年数が伸びる |
「両方あれば選択肢が広がる」は、マイルを合算できるなら正しい考え方です。合算できない以上、分けるほど、それぞれの口座が小さくなります。
分けるとかかる3つのコスト
note版で使っている固有フレーム【分散コストの3つの壁】を、表にまとめました。
| 壁 | 内容 | 分けると起きること |
|---|---|---|
| ①到達の壁 | 特典に必要なマイル数は、1社の口座の中で満たす必要がある | 届くまでの年数が伸びる |
| ②資格の壁 | 上級会員の資格ポイントは、各社ごとに別集計 | 片方の支払いは、もう片方の資格に数えられない |
| ③管理の壁 | 有効期限・年会費・交換ルートが2系統になる | 確認漏れが増え、年会費も重なる |
現場で言えば、鉄筋のような大きな部材を、2つの倉庫に半分ずつ置いておくようなものです。いざ大きな部材が必要になったとき、どちらの倉庫にも足りません。
壁①:特典に届くまでの年数
年10万マイルを、1本に集めた場合と、半分ずつ(年5万マイルずつ)にした場合です。
| 目標のマイル数 | 1本に集めた場合(年10万) | 半分ずつ(年5万ずつ) | 差 |
|---|---|---|---|
| 10万マイル | 1.0年 | 2.0年 | +1.0年 |
| 20万マイル | 2.0年 | 4.0年 | +2.0年 |
| 30万マイル | 3.0年 | 6.0年 | +3.0年 |
※片方の口座だけで目標を満たす前提の単純計算です。
壁②:JALの上級会員資格までの年数
JALには、上級会員の資格を判定する「Life Statusポイント(LSP)」という、生涯で積み上がる実績ポイントがあります。最初の節目「JMB elite」は250LSPです。
| 貯め方 | 年間のLSP(私の実感値) | 250LSPまでの年数 |
|---|---|---|
| JALに1本 | 年約60LSP | 約4年 |
| 支払いの半分をANAに回した場合 | 年約30LSP | 約8年 |
※LSPのすべてが支払い由来とは限らないため、単純計算です。
壁③:カードの年会費の重複(ブログ版で追加)
どちらにも、マイルを増やすための有料オプションがあります。両方のカードでつけると、コストはほぼ2倍になります。
| カード(一般カード) | 年会費 | マイルを増やすオプション | 合計(年) |
|---|---|---|---|
| JAL普通カード | 2,200円(入会後1年間無料) | ショッピングマイル・プレミアム 4,950円 | 7,150円 |
| ANA一般カード(VISA・三井住友カード発行) | 2,200円(初年度無料) | 2倍コース(マイル移行手数料) 6,600円 | 8,800円 |
| 両方持って、両方にオプションをつけた場合 | — | — | 15,950円 |
※2026年10月時点の各社の公式の案内をもとにしています。ANAカードはブランドによって条件が異なります。
自分の数字で、一本化と分散を比べる手順
| 手順 | やること | 時間 |
|---|---|---|
| 1 | JALとANA、両方のマイル残高と、年間に増える量を書き出す | 5分 |
| 2 | 狙う特典の必要マイル数を決めて、到達年数を出す | 5分 |
| 3 | 無料シートで、一本化と分散を並べて比べる | 5分 |
| 4 | 決めた側に、カードの支払いとポイントの交換先を寄せる | 当日〜 |
無料シート「マイル比較表(一本化シミュレーション)」
年間のマイル量・分ける比率・目標マイル数を入れるだけで、一本化と分散の「到達年数」「年会費」「LSPの到達年数」を並べて比べられます。
- はじめに:使い方と3つの壁
- ①一本化vs分散:入力すると、到達年数の差を自動で計算
黄色いセルに入力するだけです。Googleスプレッドシートで開いたら、「ファイル → コピーを作成」で自分用に複製してください。
👉 リンクはこちら
JALに1本化するなら:カードの申し込み
支払いを集める先のJALカードをまだ持っていない方は、こちらから申し込めます。JALカードは、公式の入会キャンペーンとポイントサイト経由の特典を同時には受け取れないため、申し込み前にどちらが得かを比べてください。
★
ポイントサイトを経由して申し込む場合は、次の紹介コードを使ってください。
| サイト | 紹介コード | 入力する場所 |
|---|---|---|
| モッピー | Q4WnA30 | 新規登録画面の紹介コード欄 |
紹介特典の金額・締切は時期で変わります(2026年10月時点の内容は、各公式サイトでご確認ください)。
申し込む前に1分だけ確認してみてください。私が実際に使っている3社と、それぞれの登録の流れは〔ここにブログ記事「買い物の前に30秒だけ|『登録しないと損』と言われても動けなかった私が、いま使っている3社」のURLを貼ってください〕にまとめています。
JALカードの入会ルートの比べ方はいかに書いてます
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JALカードの申し込み前に確認すること|公式サイトから申し込む前に比べたい入会ルート
飛行機にあまり乗らない人がJALカードを持つ価値は以下で計算しています。
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JALカードは飛行機に乗らないといらない?年会費2,200円と年約12,000マイルで比較
カードの発行には審査があり、必ず通るとは限りません。
私の場合:JAL1本で、年10万マイル
| 項目 | 私の場合(2026年10月時点) |
|---|---|
| 支払いの集約先 | JALカード1枚(光熱費・通信費などの固定費を含む月20万円) |
| 年間のマイル | 約10万マイル(支払いの集約と、ポイントの交換の合計) |
| ANA | 使っていない(併用した実績はない) |
ANAを併用した経験はないので、断定はしません。ただ、計算すると、半分ずつにした場合は目標までの年数が2倍になり、上級会員資格までの年数も伸びます。この構造を知ったうえで、私は1本のままにしています。
管理の面でも、2系統は自分には合わないと感じています。以前、ポイントを複数の系統に持っていて、期限の管理が甘く、楽天ポイントを失効させたことがあります。系統が増えるほど、期限や条件の確認は増えます。壁③は、机の上の話ではなく、私が実際に踏んだ穴です。
まとめ:迷ったら、合算できない前提で「1社」に寄せる
- JALマイルとANAマイルは合算できない。特典も上級会員資格も、各社の口座の中だけで数える
- 年10万マイルを半分ずつにすると、同じ特典に届くまでの年数は2倍
- JALの上級会員資格(JMB elite・250LSP)までの年数も、約4年から約8年に伸びる
- 両方のカードにマイルを増やすオプションをつけると、年15,950円と、コストもほぼ2倍
- 両方少しずつ貯まっている人は、残高と年間の増え方を書き出して、無料シートで比べてから1社を決める
まずは、両方のマイル残高と、1年で増える量を書き出すところから始めてみてください。
この記事を書いた人
たけ|一級建築士/元現場監督。いまは建設業のDX企画を担当する会社員。飛行機には年に数回しか乗りませんが、日々の支払いとポイントの交換を設計し直して、JALマイルを年10万マイルほど、JAL1本に集めています。
