「初心者にもおすすめ」という紹介を見て、そのまま口座開設していませんか。
この記事は2022年に公開したものを、2026年9月時点の情報に全面リライトしました。 当時のタイトルでは「初心者にもおすすめ」「手数料最安基準」と打ち出していましたが、あらためて調べ直したところ、この2つの主張には、それぞれ見直すべき点があると分かりました。
この記事はこんな方におすすめです
- DMM.com証券(DMM株)が、本当に初心者向けか知りたい
- 新NISAを検討しているが、DMM.com証券で始めていいか迷っている
- 米国株の取引コストを重視して証券会社を選びたい
※本記事は特定の証券会社・投資信託・銘柄の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れの可能性があり、投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
「初心者にもおすすめ」の前提にあった、大きな見落とし
まず、最も重要な事実確認から始めます。
DMM.com証券の重要な制約
DMM.com証券は、投資信託を一切取り扱っていません。 これにより、2024年から始まった新NISAの「つみたて投資枠」を利用することができません。
新NISAには「つみたて投資枠」(年間120万円)と「成長投資枠」(年間240万円)があり、両方を併用すると生涯投資枠は1,800万円になります。しかし、つみたて投資枠を利用できない場合、生涯投資枠は成長投資枠のみの1,200万円に制限されます。
「初心者にもおすすめ」という紹介の多くは、投資信託を使った積立投資を前提にしていることが少なくありません。 DMM.com証券はこの前提が成り立たないため、「初心者全般におすすめ」と言い切るのは、正確ではありません。
★
損の正体:「手数料が安い」だけを見て、取扱商品を確認しないこと
もう1つ、確認しておきたい点があります。
「手数料最安基準」の実態
DMM.com証券は、米国株の取引手数料が0ドル、国内株式取引手数料の1%がDMM株ポイントとして還元されるなど、コスト面での強みがあります。ただし、米国株の手数料無料化は、他の大手ネット証券でも進んでいる動きであり、DMM.com証券単独の優位性とは言い切れなくなっています。
「手数料が安いから」という理由だけで選ぶと、投資信託が使えないという制約を見落としたまま契約してしまうことがあります。手数料と取扱商品、両方を確認してから選ぶ必要がありました。
設計図:DMM.com証券が向いている人・向いていない人
固有フレーム【DMM.com証券 適性チェック】です。
DMM.com証券が向いている人・向いていない人
| 条件 | 向いているか |
|---|---|
| 日本株・米国株の個別銘柄に投資したい | 向いている |
| 取引コスト(特に米国株)を抑えたい | 向いている |
| 信用取引を活用したい | 向いている(株式担保サービス等の独自機能あり) |
| 投資信託でコツコツ積み立てたい | 向いていない(取扱いなし) |
| 新NISAのつみたて投資枠を使いたい | 向いていない(利用不可) |
| 投資が初めてで、まず積立から始めたい | 向いていない可能性が高い |
「投資が初めてだから、まずは新NISAのつみたて投資枠で慣らしたい」という方には、DMM.com証券は選択肢になりません。 一方、「個別株を中心に、コストを抑えて取引したい」という、ある程度目的が明確な方には、検討する価値があります。
★
到達点:目的が明確な人向け、積立中心なら他の証券会社を
DMM.com証券は「初心者全般」ではなく、「個別株投資・米国株投資という目的が明確な人」に向いているサービスだというのが、今回整理し直した結論です。
新NISAのつみたて投資枠を使って積立投資から始めたい方は、投資信託を取り扱っている証券会社(SBI証券・楽天証券など)を検討することをおすすめします。私自身、新NISA・クレカ積立はSBI証券に集約しています(詳しくは〔ここに「SBI証券メイン理由」記事のURLを貼ってください〕に書きました)。
証券口座は、目的に応じて複数を使い分けることもできます。 積立投資はメイン口座、個別株・米国株投資はDMM.com証券のような専門特化型、というように役割を分ける考え方もあります(詳しくは〔ここに「証券口座を6社つくった全記録」記事のURLを貼ってください〕にも書きました)。
まとめ:「初心者向け」の前提を、自分の目的で確認する
- DMM.com証券は投資信託を取り扱っておらず、新NISAのつみたて投資枠が利用できない
- 「手数料最安基準」も、複数社が同水準を実現しつつあり、単独の優位性ではなくなっている
- 個別株・米国株投資という目的が明確な人には、コスト面での強みがある
- 積立投資から始めたい初心者には、投資信託を扱う証券会社のほうが向いている
★
この記事を書いた人について
このブログでは、証券口座の情報だけでなく、建設業のDX企画担当としての実務経験を活かして、日々の家計や資産形成を「仕組み化」する視点で記事を書いています。
「"おすすめ"という紹介の前提条件を確認する」——この考え方は、証券口座選びだけでなく、ポイントサイトやクレジットカードの比較にも通じるところがあります。よければこんな記事もあわせてご覧ください。
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